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ジュラシックワールド

映画

昨日ジュラシックワールドを見てきた。映画館に行くのが1年半ぶりで、3Dで見るのはアバター以来約5年ぶりだ。字幕なんて読んでる場合じゃないのではないか、私は何も考えず思考を停止して見たいと思い吹替えにした。この選択は正解だった。吹き替えの人はみんな上手でコミカルな場面では笑えたし、何より主要登場人物の一人を「桐嶋部活やめるってよ」以来、私が大注目している松岡 茉優が当てていたからだ。ちなみにこのシリーズは小学生の時にロストワールドを映画館で見たことがある。

結論から言うと非常に楽しかった。卵の殻が少し砕けて中から恐竜の目がギョロッとする冒頭からなんだこの恐竜の実在感は、と感心しきりだった。恐竜の造形はものすごくよくできている。今回は遺伝子工学により色んな恐竜の怖いところをいいとこ取りしたインドミナスっていう恐竜が一番の敵というか最強設定という感じ。これが歯がいっぱいあって頭もよくてややこしいって話。ただティラノサウルスとの造形の違いが私にはよくわからなかった。白っぽいらしいのだが、私はティラノサウルス様の恐竜の色は黒っぽいという思い込みが強いのか黒にしか見えなかった。これがラストで私に混乱を招いたのだがそれは後述する。主要人物は兄弟とその叔母とその恋人?の四人で、兄弟が恐竜のテーマパークであるジュラシックワールドの扉をバーンと開けたところでテーマ曲のサビがドーンでパークの全景のショットでもはや感無量だ。主要な四人が恐竜に襲われるシーンは、とはいえ食べられないんでしょとやや緊張感に欠けるが、他の人物はばんばん食べられていくので他の人が襲われているときはハラハラする。悪役でもなんでも無い秘書の死に方が凄惨極まっていて驚いた。脚本はさておき絶対見るべき映画だと思う。恐竜が暴れる姿が迫力満点な時点で大満足だ。やはり3Dをおすすめする。
 
しかしとはいえこの脚本だがかなりずさんというかガサツな仕上がりになっている。両親の離婚の件が特になんの意味も無いとか、テーマパーク経営の話が長いとか、ズカズカ檻に入るのはやめなさいよほら食べられちゃったじゃないかとかの件は、まあ映像がいいから目をつぶろうという気になるが、ラストはほんとにいただけない。以下ネタバレといえばネタバレだが、何も知らずに行っても意味不明だと思うので詳述する。
 
みなさんも見る前からわかっていることだと思うが、もちろんラストは主要四人物がインドミナスと対峙する。そして当然のように絶体絶命の危機に陥る。これは規定によりこうなる。ジュラシックパークシリーズだから。しかし、この危機を脱する機転を利かせた会話が大問題なのだ。考えたくなくても理解に苦しみ考えてしまうシーンだ。
 
インドミナスに襲われ4人が大ピンチの時に、弟が天才的な洞察力を発揮し、「下が24本、上が50本だ」と意味不明な事を言う。そして叔母さんがそれどういう意味?と聞くとまた弟が「歯の数だよ、もっと強い恐竜がいるよ!」と言う。私の脳内でこの坊や何を言ってるんだろうインドミナスは歯が多いという説明はあったが具体的な歯の本数なんて聞いた覚えがないし私は何か重要な伏線を見逃したのだろうか。それとももしかして今襲っているこの恐竜はインドミナスじゃないのか、いやそんなはずは・・・などと思考をめぐらしていると、叔母さんが何かに気付いたようで急に走り出し9番の檻を開けた。そして出てきたのはティラノサウルス・・・なのかインドミナスなのか判断がつかない恐竜である。そしてどっちがどっちなのかわからないまま取っ組み合いを始め、私は、ああこれは困ったことになったと頭を抱えた。これが先ほど言った混乱である。後で調べると叔母さんがこのとき解放した恐竜はやはり単にティラノサウルスだったようだ。
 
この混乱の原因の一つは私の識別能力の低さであることは認める。しかしもうひとつは「もっと強い恐竜がいるよ!」の部分だ。私は「居るよ!」と解してしまったので、えっこいつインドミナスじゃないの?だってインドミナスが最強なんでしょ。これ以上強い恐竜が居るってことはこいつはインドミナスじゃなくてティラノサウルスなの?正直私は判別つかないからそう言われればそうなのか?となってしまったわけだ。そして解放された方はティラノサウルス。やはり襲ってきているのはインドミナスだったのだ。どうやらここは「要るよ!」と解釈しなければならないところで、インドミナスは歯の本数がパーク内を暴れているうちに折れて減っていて、この歯が減った状態ならばインドミナス相手でも、ティラノサウルスに分がないわけではないからティラノサウルスが必要だ、と言いたかったらしい。らしいのだがこんなのわからないでしょう。仮に「要るよ!」と解釈してもこんなに破たんした論理から突飛な結論は、私には導けそうもない。
 
というわけでこの部分を心得ておいて、このシーンのことは考えないこととする心構えさえあれば、非常に楽しい映画で断然おすすめだ。