将棋ウォーズ初段

今日の朝に将棋初段になった。1級に昇級したのが去年のバレンタインデーだったので、昇段には約一年半かかったことになる。この間、昇段のかかった大一番は五回あったが、気負いすぎてそれにことごとく負けそのたび調子を崩し連敗を喫して達成率を下げてしまっていた。今日はこれが昇段のかかった一番であることを知ったときに、ああまたダメなんだろうなと半ば諦めがあったのが良かったのかもしれない。

 

その一番の内容は、私には互角にしか見えない局面で、私が特に読みを入れたわけでもないそれっぽい手筋の歩を一発放つと相手が突然投了をしたものだ。将棋ウォーズでは勝つと派手な演出がある。何というかドカーンという音とともに勝利の文字が浮かぶのだ。何百局と指す中で、ヘボ将棋ながら震えるほどの勝負もある。演出のドカーンの音が鳴れば、動悸と安堵が一緒に来るような勝負だ。私は昇段の一番とは当然そうなるものだと思っていた。それが蓋をあけると勝った理由のない将棋だった。そりゃあもう何にも嬉しくなかった。

 

初段になったらキリがいいので将棋をやめようかと思っていたが、気持ちのキリが良くないので、二段を目指すことにする。