将棋ウォーズ初段

今日の朝に将棋初段になった。1級に昇級したのが去年のバレンタインデーだったので、昇段には約一年半かかったことになる。この間、昇段のかかった大一番は五回あったが、気負いすぎてそれにことごとく負けそのたび調子を崩し連敗を喫して達成率を下げてしまっていた。今日はこれが昇段のかかった一番であることを知ったときに、ああまたダメなんだろうなと半ば諦めがあったのが良かったのかもしれない。

 

その一番の内容は、私には互角にしか見えない局面で、私が特に読みを入れたわけでもないそれっぽい手筋の歩を一発放つと相手が突然投了をしたものだ。将棋ウォーズでは勝つと派手な演出がある。何というかドカーンという音とともに勝利の文字が浮かぶのだ。何百局と指す中で、ヘボ将棋ながら震えるほどの勝負もある。演出のドカーンの音が鳴れば、動悸と安堵が一緒に来るような勝負だ。私は昇段の一番とは当然そうなるものだと思っていた。それが蓋をあけると勝った理由のない将棋だった。そりゃあもう何にも嬉しくなかった。

 

初段になったらキリがいいので将棋をやめようかと思っていたが、気持ちのキリが良くないので、二段を目指すことにする。

続き

あまりにもバカバカしすぎて書く気になれなかった。けどやはり書く。青野照市の発言から、第三者委員会が連盟の三浦九段に対する出場停止処分がやむを得ない措置であったと認定したが、そうではないことが明らかとなった。青野照市によると出場停止処分以外には、週刊誌で袋叩きにされることと、竜王戦を延期とする選択肢があったとのこと。この中で一番の被害が少ないのが三浦九段を出場停止にすることだとの認識らしい。私には全然そうは思えない。私がはじめ三浦九段はもしかしたらやったのかもしれないと思ったのは、証拠があるからこのような処分となったのだな、だって証拠もなくこんな措置をしたら、棋界の信用が失墜が避けられないし、三浦九段と法廷闘争にもなりかねず連盟にとって最悪な事態になると考えたからだ。

そのときは三浦九段に謂れもない因縁をつけて、嵌めて出場停止処分にしたなど考えもしなかった。しかし信じられないことに、連盟には確たる証拠はなかったし、嵌めた。

 

選択肢が三つあるなら残りの二つからしか選ぶ余地がないと普通考えるだろうに。その時点では三浦九段がグレーだったとしよう。証拠がないのだからクロだとは言わせない。ならばどう考えても週刊誌で袋叩きにされながらも竜王戦を開催し、連盟が身を呈して三浦九段を庇うべきだった。また延期の選択肢があるのならば延期している間に、三浦九段に対する疑義を徹底的に調査しクロなら処分で白なら開催の運びとすべきだった。

 

にしても三浦九段を生け贄にするのが一番被害が少ない選択肢だったと開き直る青野照市は悪魔か何かなのか。残酷で冷酷で卑劣だ。

 

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今回の件ではどの棋士が立派なのかはっきりわかった。連盟の決定に疑問を投げかけた野月七段、西尾六段、上野五段を私は尊敬する。中でも、竜王戦挑戦者決定戦で敗れ、今回の騒動で繰り上がりで竜王戦に出場した丸山九段は、三浦九段が出場停止となった旨のアナウンスがあったときから連盟の決定に否定的であり、そんな中でも竜王戦を戦い3敗4勝の堂々たる奮戦をし、ファンを楽しませた。本当にすごい人だと思う。

 

騒動に間接的にもタッチしていない森内九段の今後の動向を個人的には注視したい。この混乱を納めるには有力棋士で、騒動に関与していない棋士の力が必要だろう。

 

ちょっと残念だったのは羽生さんだ。奥様のツイッターアカウントで意見表明した際の、「三浦九段はグレーに近い」という概念を提出したが、なんの意味もないツイートだった。

理事たちが無能なのは有名だが、それにしても今回は無能な上に姑息で非情で人格権の侵害は言うに及ばず人権侵害の疑いすらある。担当理事と会長の辞任以外は認められない。

渡辺明竜王はこのままでは竜王戦に出ない、タイトル剥奪されても構わないと連盟を恫喝した疑いがある。またこの件は休場を申し出たと評価するのが一般的な解釈であり、三浦九段は休場を申し出たがし休場届を提出しなかったことにより、対局停止処分が下されている。しかし竜王にはくだされていな不均衡が顕著である。やはりパワハラ事案だろう。