お菓子の生態系

映画を見るときにスナック菓子をよく食べる。これまではカルビーとかコイケヤとか一般的な商品をスーパーに買いに行っていた。でもある日セブンイレブンにタバコを買いに行って、ここからスーパーに行くのも面倒くさいなと思ってセブンイレブンでお菓子を買うことにした。そうするとスーパーに売ってるお菓子ってあんまりなくて、セブンイレブンプライベートブランドの商品ばかりだった。これまでプライベートブランドに懐疑的だったが、無い物はしかたないのでとりあえずポップコーンと、これまたプライベートブランドのかぼすの炭酸ジュースを買って帰った。

そして映画を見ながら食べてみるとこれがめちゃくちゃうまい。映画どころじゃない。セブンイレブンのポップコーンは、悔しいがマイクポップコーンを超えていることを認めざるを得ない。かぼすジュースのうまさは快挙だ。かぼす生産地の道の駅なんかで売ってる大味なジュースを想像してはいけない。もっと緻密に計算された味なのだ。

その後、セブンイレブンの他のお菓子も色々と試した。そのどれもが、これまでのスタンダード商品を超えていると感じた。お菓子の生態系が一変するのではないかと危惧、期待しつつ、別のコンビニのプライベートブランドにも手を出すつもりだ。

よくわからない話

最近よく貸本屋にマンガを借りに行く。昨日、あるマンガ全11巻のうち4巻まで借りて、今日は5巻から11巻借りに行った。ちなみに1巻につき2泊3日で60円だ。

 
マンガなどの続きモノって、カゴに入れるとき私は特に巻数を数えたりしない。完結巻まで借りるとなると、なおさら数えない。言われた通りに支払うだけだ。そして5巻から11巻ってすぐに何巻借りるのかって認識できない。多くの人がそうだと私は信じる。1巻60円だから今日は400円くらいかなと考えるでもなくフラフラとレジに立ってしまった。
 
店員が1冊ずつバーコードを読んでいき、「388円です」と言った。あれなんか安くないかと思い店員の顔を伺うと、自信に満ちた顔を見た。安くないのだ気のせいなのだと私は財布から500円を差し出す。しかしすかさず、いやこれはおかしい私は騙されないぞあなたがおつりの勘定をしている間に冊数を数えてやると思ってビニール袋に入れられたマンガをちらっと、しかし確実に数えてやはり7冊にみえる。やっぱり6冊分の会計しかしていないようだ。私に数えられた後とも知らず、店員はおつりの112円を寄越してきた。しかし私は何も言わずそれを受け取りレジを離れた。
 
その後、レジから離れた場所で、まずレシートを見て10巻の表示がないことを確認し、そしてマンガをビニール袋から出して、袋の中にはマンガが7冊であること、つまり10巻がちゃんと存在していることをも確認し、再びレジに並んだ。そこで10巻が漏れていることを告げ、すこしややこしい、時間のかかる手続きを経てようやく店を出た。時間の無駄をしたなあと思いながら帰路についた。
 
始めのレジで、私は7冊なのを確認したときに、どうしてそれをしてきしなかったのか。これは難しい問題だが、おそらく、私が「7冊だと思うんですが」と言って、店員さんと一緒に冊数を確認して本当に6冊だった時に「やっぱり6冊ですよ」って言われるのが恥ずかしかったのだと思う。私という人間の弱さがモロに出た。

ファーゴ

コーエン兄弟監督作。自動車のディーラーである男が、妻を誘拐してお金持ちの義父から身代金をせしめようと企む。しかし計画の途上に仲間が殺人を犯す。それでも計画は進行し、並行して警察による殺人事件の捜査も始まる。

非常におもしろかった。90分少しと短めの映画で、独特のリズムがある。事件を追う妊婦の警察署長が味がある。この署長は頭が切れ、着々とディーラーに近づいていく。妊婦なのでお腹を気遣う動作があり、これによりのんびりとした感じが出ていて、劇中に悲惨な事件が連発するがあまり切迫した雰囲気は作られず、安心してみていられる。物語の展開も納得のいくもので、犯行の当初の予定がラストあたりで自然に反転するのは見事だった。


毎年運動会の時期に組体操の危険性が話題になる。先月八尾市の中学校で事故になった十段ピラミッドの動画をさっき見たけど色々と驚いた。

 
十段作るために157人の生徒が参加する。もちろんこれでひとつのピラミッドとなる。そしてこれが最後頂点の子が立ち上がって少ししてから崩れる。中央部が落下という感じ。周りに先生が囲んでいて安全には配慮したと言っているが、今回のように中心部が落下するように崩れた場合、周りにいてもなんの役にもたたない。現に二人の生徒が骨折をしてしまっている。一番驚くのは保護者からがんばれの声がかかっていることだ。なぜやめさせないのか。この学校では去年も一昨年も負傷(骨折)者を出していた。組体操をする理由は、感動と一体感を子供に体験させることらしい。動画を見る限り保護者も感動しているようだ。しかし感動だとか一体感だとかは組体操ではなくクラブ活動で味わえば良い。何年も負傷者を出しながら続ける学校の方針は私には犯罪的ですらあると感じられる。子供を危険に晒して感動する保護者は悪趣味もしくは虐待ではないだろうか。
早急に三段か四段以上は作ることを禁止する通達を文科省は出すべきだ。

今日は人生で初めてラグビーの試合を鑑賞した。昼頃にネットのニュースで日本代表が大金星を挙げたという記事を見て、再放送とかあるのかなと新聞のテレビ欄を確認するともうすぐに放送がされるみたいなのでちょっと見てみるか、くらいの軽い感じだったがめちゃくちゃ面白かった。始まるまでは、ルールもわからないし、今日は掃除もしたいから途中で離脱するつもりだったが結局全部見てしまった。ネットのニュースで結果を知っているにもかかわらずである。

 

試合内容がすばらしかった。抜きつ抜かれつのシーソーゲームで、どちらも点を取る雰囲気がある。ちょっと南アフリカに先行されている状況でも、そこで安定感抜群の五郎丸が独特の動作からのキックで追いつく。そして最後、もう時間がない場面で相手のファールを得て、ここでキックなら同点、トライを目指すならば成功すれば勝利、失敗すれば敗北の場面でトライを目指し、実際に決めるのだからこれ以上ない大興奮の試合展開だった。今まで見たスポーツの試合の中でもかなり上位に入りそうな名試合だった。

 

ルールがわからなくて心配だったが、テレビの画面横で、ファールの説明とかどのプレイで何点取れるのかとかを流してくれたの問題なかった。これはあまり日本ではメジャーではないスポーツを放送するときに必ずしてほしいくらい成功していた。

 

私がちょっと気になったのは、なぜスクラムを組むのかということだ。このあたりは当たり前すぎるのだろう、説明してくれなかったが、あの体勢って不思議じゃないだろうか。アメフトでもあの形をするのかもしれないが、スクラムが出現するスポーツは数あるスポーツの中で二つだけだ。私はこれは不思議だと思う。もちろんルールからして一番合理的なんだろうけど、その関係するルールとそこからスクラムが一番良いという論理が知りたい。